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新春歌会の宴

2024年2月22日

平安時代に宮中で催された歌会を再現
王朝の雅な世界を追体験する

『万葉集』は、奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集です。収録されている歌は4,500首以上で天皇、貴族から下級官人、防人、大道芸人、農民など詠み人の身分も実に幅広くなっています。『万葉集』という書名の由来はいくつもの説がありますが、「葉」を「世」の意味にとり、「万世にまで末永く伝えられるべき歌集」ととる考え方が現在の主流です。和歌の原点である万葉集は、時代を超えて読み継がれながら後世の作品にも影響を与えています。

『万葉集』は万葉仮名とよばれる独特の表記法を用いていることも特徴の1つです。これは漢字の意味とは関係なく、漢字の音訓だけを使用して日本語を表記しようとしたものです。実は現在でも万葉仮名は至る所で使用されており、難読地名とされるものには万葉仮名に由来するものが多いのです。

そしてこの5月から新元号となった「令和」の典拠となり一躍脚光をあびることになりました。このように実は私たちの生活に深く根ざし、そして今注目を集めいている万葉集。新緑と初夏の日差しの中で、歌に込められた思いを紐解いてみませんか。歌に関する知識がなくても問題ありません。ぜひふるってご参加ください。