Four Seasons

日本ほど四季の移ろいに敏感な国はないのではないか。使用しているのはもちろん太陽暦だが、伝統行事などで太陰暦や二十四節気を感じることは少なくない。二十四節気は簡単に言えば太陽が決められた始点から出て、再び各点へと戻ってくるまでの周期を24等分して、各期間に季節を表した名称を付けたもの。立春や秋分だ。

もともと中国から入ってきた二十四節気は日本の気候とは微妙にずれているところもあった。それを補うために設けられたのが「雑節」であり、節分や彼岸、八十八夜が該当する。日本で誕生しただけあって、節分の豆まきや彼岸の墓参りなど、より日常生活に密接にかかわっている。

まだまだ暑くても彼岸を過ぎれば夏の終わり、秋を感じはじめるのが日本人。どんなに発展しようとも古より培われてきた季節感はなくならない。

1939

【秋分】は昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かう。

「清浄明潔」の略でもある【清明】は万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味。
お花見シーズンもこの頃。

冷え込みが激しく、寒さが最も厳しい頃が【大寒】。ただしここを乗り切れば春の気配。

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