嗜好品から料理のお供まで
様々な場面で楽しむ酒の魅力
大人の嗜みとして愛されるお酒。人には欠かせない食とともに楽しむ人も少なくはないのではないでしょうか。
世界にはありとあらゆる種類の酒が溢れていますが、その歴史は非常に古く、日本に限られた話をするならば、遡ること実に縄文中後期には生まれていたと言われています。原料はもちろん日本人になじみ深い米で、日本に稲作が伝わっていった時期には確かに存在していたのではないかとされているようです。また、酒の起源といわれているものは、穀物などを口に含んで噛んだ唾液を利用した、いわゆる「口噛み酒」と呼ばれています。
酒は大きく醸造酒・蒸留酒・混成酒といった三つの分類に分けられており、日本独自の酒たちは醸造酒・蒸留酒に値するものが多いです。さらに日本の酒は米が原料ですが、作り方次第で透明でさらりとした日本酒から、どろっと白く濁った濁酒まで見た目がまったく違うことも特徴とされています。特に日本酒には加熱された「燗酒」というものがあります。この飲み方は大変珍しく、熱することで日本酒独特の香りがふわりとたち、その特性がよく出てきます。熱しても冷やしても飲める日本酒は、様々な場面で私たちを楽しませてくれるでしょう。
また、冒頭でも記したとおり、食とともに味わい、楽しめるのも酒の特徴といえるでしょう。さらに、料理酒やみりんなど、料理の調味料としても酒があるように、料理と酒は互いに相性がよく、非常に引き立ち合わせてくれます。
一般的な合わせ方のお奨めとしては、料理の進行に合わてアルコール度数を変えたり、料理に合わせて冷酒や燗酒も合わせるなど、場面によって変えることとされています。しかし、これらはあくまで定石であり、人の好みによってはまったく違ってきます。 周りの影響や先入観にとらわれず、自分に合った酒の飲み方を試されてはいかがでしょうか。